男女の愛について、好奇心の強い心理学者が実験をおこなった。学生のボランティアを使った実験だ。ボランティアが殺到したかどうかについては記録はないが、予定通りの人数が集まったことは間違いがない。
実験はこうだった。
男女のカップルを作って、外界から遮断された密室に閉じこめる。これらのカップルは、どんな行動を取るのだろうか?
心理学者ではなくても、何が起こるのかを予想することは容易だ。
男子学生は、大学の講義室で、授業時間の7割をセックスについて考えているという、調査結果がある。そんな若者のおかげで、人類は今まで存在できたというわけだ。
実験結果に意外性はなかった。
若い男女を密室に閉じこめておくと、全てのカップルが、3日以内に愛の営みを始める。
大統領のブル・フリントンは、年齢的には、普通の学生ほど若くはない。50歳を越えているのだ。しかし、丸顔のボーイッシュな見かけ通りに、精神ばかりではなく生理的にも、若い学生と同じくらいにとても活動的だった。
その強大な国で、強烈な野心を抱え、社会の階段を大統領にまで昇りつめた成功者。性的な活動力まで、大学生と同じでも驚くことはない。
大統領官邸は、外壁が青く塗られているので、ブルー・ハウスと呼ばれていた。
このブルー・ハウスにはひとの出入りがあり、密室ではない。しかし、大統領の家族はここに住んでいる。少なくとも大統領にとっては、自宅だ。個人にとって、自宅は密室に近い。この準密室で愛の事件は起こった。
引きこむように深い色の瞳と、厚みのあるやわらかい唇を持った、男好きのする21歳のナニカ・ラブスキー。彼女は大統領の秘書見習いということで、官邸へ送りこまれた。
いつ爆発してもおかしくない愛の爆弾が、ブルー・ハウスに仕込まれたことになる。
ブルがナニカを面接したとき、そのセクシーな可愛さにショックを受けた。愛の爆弾を受け入れてもいいどころか、すぐに破裂させたいと、衝動的に思ったほどだ。
ブルには、ナニカを見た途端に、就職試験の質疑応答をする気はなくなっていた。当然、採用する。しかし周囲にスタッフがいる手前、質問はした。
「ラブスキーさん、なぜ、ブルー・ハウスで実習をしたいのですか?」。
単純な質問だったが、ナニカは極度に緊張しながら答えた。
「大統領執務室で実習をすれば、秘書として、これから大きな視野を持った方のお仕事を、お手伝いできるようになると、確信をしております」。
誰かを採用したときには、妻のエラリーに、いつも話すことになっていた。秘書見習いを採用したことを話すとき、ブルはつとめて事務的に話すように努力をした。
「政治スタッフになってもらっている、C大学のスミス教授を知っているよね。彼の希望で、大学を出たばかりの、ナニカ・ラブスキーを採用することになった。秘書見習いとして、6ヶ月間執務室へ入れることになったよ。面倒だけど、お世話になっている教授からお願いされたので、仕方なく受け入れることにしたよ」。
ブルは、ブルー・ハウス内部のことならば、何でも取り仕切りたいエラリーが、何か意見を言うと思っていた。ところが、エラリーが言ったことはたったひとこと。
「そう、大変ね」。
エラリーは、当然のことながら、女の鋭い感受性を持っていた。ブルがどれほど事務的に話をしても、瞬間的に夫の下心を見抜いていた。
エラリーは、ブルが精力旺盛なことをよくわきまえていた。大統領への階段を登る途中で、何度も浮気をしたことがある。ただし、ブルは女性に真剣になる男ではない。快楽を追求するための道具として、女性を見ていた。
エラリーは、そのあたりのことをよく心得ていた。新しい浮気相手を見つけても、ただの遊びですぐに終るのだ。
エラリーにとって一番大事なことは、ファースト・レディとして世間から注目を集めること。この地位を保つことさえできるならば、若い女との夫の火遊びくらいは、なんとか我慢ができた。
彼女はまた、気が強くクールでプライドが高いという、三拍子がそろった女だった。そんなエラリーが、自分の嫉妬心を夫に示すはずはなかった。
たかが秘書見習いのブルー・ハウス入り。嫉妬をしていることを示すのは、夫の浮気以上に、女としての自分のプライドを、自ら傷つけてしまう。大統領夫人の自分が、普通の若い女以下になってしまうのだ。そんなことができるはずはなかった。
そんなこんなで、彼女は事務的にブルの言葉を受け流したのだ。
まるで何事もないかのように、ブルー・ハウス側は、秘書見習いの受け入れ準備を終えた。
ナニカ・ラブスキーは、天にも登る気持ちでいた。国の最高の権力者の見習い秘書に、大学を出てすぐになれるのだ。しかもこの権力者は、よぼよぼの爺さんではない。普通の男として見ても、圧倒的な魅力と、母性本能をくすぐるボーイッシュな面を兼ね備えている。
仕事人としては勿論、ひとりの女としても、有頂天になるのは無理がなかった。
ナニカは最初の日から、大統領の焼けつくような視線を、胸のふくらみとヒップの割れ目に感じた。彼女は、胸とヒップが大きく揺れるように、高いヒールの靴をはいて、執務室に出入りした。大して用もないのに、秘書見習い室と大統領の執務室の間を、行ったり来たりした。
香水の香りを絶え間なく執務室に残されて、ブルは大学生以上になってしまった。執務時間の8割を、ナニカとの楽しい営みを妄想することで、ついやしたのだ。
残りの2割の時間だけは、ややこしい問題を持ってくるスタッフと、膝詰め談判をしていたので、ナニカを忘れることができた。
一国の大統領が、これほど愛の妄想にふけっていては、ナニカは「傾城の美女」になってしまう。しかし、オスの本能にたけり狂っているブルに、誰かが忠告をしたとしても、間違いなく何の役にも立たなかった。
心理学の実験では、若い男女が愛の営みを始めるまで、最長でも3日しかからなかった。だがここは、妻も住んでいて、ひとの出入りもある大統領官邸だ。ブルは精力旺盛で、ナニカには大統領の気をひきたい気持ちがあったが、愛の営みを始めるまでに、1週間かかることになったのは、不思議ではない。
スキャンダルになれば、やっと手に入れた大統領職が危うくなる。ブルは具体的な行動を起こす前に、1週間、ナニカを注意深く観察したのだ。
男としての自分に、好意を持っているのかどうか?アクションを起こして、受け入れるのかどうか?他言をして、問題にすることはないか?
特に、いつも近くにいるエラリーに知られるのは、とてもまずい。エラリーは気が強く、とても怖い女だ。今までは平の議員時代の浮気だったが、大統領になってからの浮気では、エラリーの反応は、全く違ったものになる可能性がある。読みきれない。
愛の妄想にせきたてられたブルは、観察と計算を1週間で放棄してしまった。それが忍耐の限界だった。
誰も執務室へ入らない時間帯を見計らって、ナニカを呼んだ。誰かが突然入ってきたときに、状況を一部でも隠せるような配慮をした。窓を背にした、大きなデスクの後にある椅子に坐ったまま、ナニカを招いたのだ。
ブルは、やさしさを凝縮させた声を出した。
「ナニカ」。
ナニカが、椅子に坐っているブルをうっとりと見つめながら、応えた。
「はい」。
ブルは、成功する確率がとても高いことを確信して、立ち上がった。挨拶をするときに、いつも肩をやさしくたたいたが、このときは、手を腰の一番へこんでいるところへ当てた。そして、そっとなでた。愛撫をした。
ナニカは、こんなときが来ることをずっと予想していた。待ち続けていた。
彼女は、ブルに触れられるのをいやがらずに、すっと身を寄せた。それが、ブルを受け入れる最後の合図になった。
「ナニカ、きみを見ていると、身も心も引き寄せられてしまう。いつまでもいつまでも、じっと見つめていたい」。
超大国の大統領ブル・フリントン。そんな男から、燃えるような思いをささやかれる。これは、わずか21才の普通の女性にとっては、これ以上にない快感だ。天にも昇る気持ちになったのは、致し方ない。
今まで、ボーイフレンドを何人も持ったが、皆、風さいの上がらない若い男ばかりだった。貧しくて、デートの費用を出せない男もいた。そんなとき、ナニカが費用を全部支払った。ところが、そういう男に限って、セックスだけは自分勝手で、ガツガツと旺盛だった。
自分に対するブルの気持ちは、前からよく分かっていた。しかし、自分のほうから先にアクションを起こすわけにはいかなかった。いくら舞い上がっていても、若い女性には若い女性のプライドがある。
いつブルが「手を出す」のかを、心待ちにしていた。チャンスがやって来たのだ。
作者としては、ブルとナニカがどのような愛の営みをしたのかを、ここに書くわけにはいかない。私が創り上げた仮想の大統領とはいえ、大統領は大統領だ。敬意を払いたい。
具体的な愛の営みについては、読者の皆さんのご想像にお任せする。
ナニカは、上気した頬を他のスタッフに気づかれないようにしながら、自分の部屋へ戻った。
世界で最も危険な愛の営みをしたという意識が、ナニカを強く興奮させていた。平生をよそおうのは難しかったが、多分誰も気づくことはなかった。他のスタッフ達は、この世界に何も変わったことなどないように、いつもの業務を静かにこなしていた。
大統領と自分だけの秘密を作ったという意識が、さらに若い女の気持ちをたかぶらせた。
『超大国の大統領を魅了した女』。
そんな世界最高の女というイメージに酔いしれながら、ナニカは、秘書見習い室の自分のデスクに肘をついて、もの思いにふけった。
ブルは言った。
「今度、テレビに出て、最初に右の目、次に左の目をウインクしたら、きみを思っているという合図だよ。両目を3度続けてウインクしたら、きみを今すぐ欲しいという合図。歯を出して笑いながら、舌を口の右端に少し出したら、君にキスをしているということ。右手を上げながら、指を曲げたり伸ばしたりしたら、きみのやわらかい乳房をもんでいるという合図。演説をしながら、両手を上から下へゆっくりと下げたら、きみのからだ全体を、そっと愛撫しているという合図だ」。
ブルは行為のあとで、饒舌にいろいろなことをしゃべった。ナニカは全てを思い出すことができた。第三者が聞いたならば、余りに馬鹿馬鹿しくて、あきれてしまう。まして大統領がこんなことを言ったのでは、メディアが最大限の侮蔑の言葉を投げつけることは、疑いがない。
そこは男女の間。ナニカにとっては、全てが自分を酔わせる言葉だった。
何しろ、全国民が見ているテレビで、大統領が自分だけに秘密のメッセージを送るというのだ。それもただのメッセージではない。そのメッセージの内容を知れば、大統領夫人が激怒するような内容を含んでいる。
ナニカは次々と思い出しながら、ちょっと赤くなった。ブルがとても恥ずかしいことを言ったのだ。
「口をすぼめて舌をちょっと出したら、きみの一番センシテイブなところへキスをしているという合図だ」。
こんな微妙な関係がしばらく続いた。
実習期間が終わりになる頃には、ナニカの思いには変化が出てきた。
つきあいが長くなると、超大国の大統領とは言っても、ただの男にすぎないことが、だんだん分かってくる。ナニカのセクシーな女の魅力にひかれている、ただの男。快楽におぼれているただの男。
ナニカは、自分が男としてのブルにひかれたのではなく、大統領という職にひかれたことにも、気がつく。
彼女は、世界最高の権力者と、秘密の交際をするスリルを楽しみながら、次第に打算的な女の本性を現わしはじめた。普通の男女関係になれば、打算的に計算をする女の本性を、かわいい女ナニカだって、当然持っているのだ。
妊娠期間が長く、命がけで子供を産み、全霊をささげて乳飲み子を育てる女の本能は、男の遊び心を圧倒する。この本能が男につくすことを要求する。悪い言葉で言えば、打算的になる。
ブルが、エラリーと一緒にいるときに、目の合図、手の合図、口の合図をすることがあった。そんなとき、ファースト・レディを出し抜いているという快感を感じた。
しかし、不条理の意識はもっと強かった。こんなに愛されている自分が、完全な闇の中に隠れていなければならない!ブルは、若い女との一時の不倫を楽しんでいるにすぎない。
ファースト・レディとして、身なりも言動も、いつも皆から注目されているエラリー。彼女にとっては、それが当たり前なのだ。エラリーに対する嫉妬心と競争心が、猛烈に湧き上がった。それは焼けつくような思いになった。
相手は大統領だ。彼は、やろうと思えば、ナニカのために、かなりな金額を工面することができる。それにまた、ナニカのために、非常に条件の良い職を探すようなこともできる。
日陰の愛人には、それくらいのことをしてくれても当り前。もし、何もしてくれないならば、ブルもエラリーも破滅させてやる。
ナニカは、ブルを確実に追いつめる画策を考えた。
隠しテープで、ブルの愛の言葉を録音した。ブルとキスをしたあと、自分の唇についた彼の唾液を、テイッシュでぬぐい取り、大事にしまった。
こんなものからでも、ブルの遺伝子を検出することができるということくらいは、ナニカでも知っていたのだ。
ベッドに落ちていたブルの体毛も集めた。新しいパンツをプレゼントしたついでに、古いパンツをもらってしまった。そして、自分の下着に、大統領の体液を塗りつけておくようなことまで、やったのである。
大統領のブルが、日陰にいるかわいそうな自分のために何もしてくれないならば、これを全部公開してやる。
ブルは、エラリーの怖さは知っていた。だがそれは、妻としての権利を主張できる、女の陽の部分の怖さだ。
普通の女の陰の部分の本当の怖さを、ブルは知らなかった。ナニカの怖さを知らなかった。
ブルは考えていた。
たかが若い女。大統領の自分が愛してやったことを、感謝しているはずだ。ナニカの今ままでの行動は、自分に酔っているとしか見えない。愛されるだけで有頂天になっている。
よそに仕事を見つけて移って行ってしまえば、それで終わりだ。
ブルには、ナニカに金銭を含むプレゼントをする気も、仕事を紹介する気もなかった。たかが秘書見習い。大統領がそんなことをすれば、誰でも怪しいと思うのは明らかだ。
しかし、ブルの考えはあまかった。権力闘争では勝ち抜いた男でも、女には負ける。ブルのように女性経験が豊富な男でも、女性の生理(本能)に裏づけられた女性心理を、理解することはできない。
近くに住んでいるエラリーは、ふたりの関係を早いうちに見抜いていた。
しかし、ブルにとっては単なる浮気だ。プライドの高さから、エラリーは知らないふりをし続ける道を選んだ。内心では猛烈な怒りを感じたが、表向きは平生をよそおい続けた。
エラリーの気持ちはこうだった。
ブルには、ナニカのために大統領職を放り出す気は全くない。自分は、ファースト・レディとして世間から注目され続ける。6ヶ月間じっと我慢をしていれば、全てが終る。他の誰も何も知らないうちに、夫とナニカの遊びの関係は終る。
ブルにとっては、全てが悪いほうへ動き始めた。
愛の営みが1回だけだったならば、誰も気づかなかったかもしれない。何度も何度も繰り返されれば、すぐそばで仕事をしている秘書室のスタッフには、隠しようがなくなる。
ブルー・ハウスのスタッフの中には、いろいろな政治家と親しくつきあっている者がいる。
噂は、尾ひれをともなって勝手に動き出す。
スキャンダルをかぎつけた政敵が、フリントン大統領の追い落としに、ナニカを使うことにした。そして、ナニカにひそかに接触してきた。ブルが、何もしてくれないことに怒っていたナニカは、政敵に協力する決心を固めた。
ブルに仕返しをし、ファースト・レディのエラリーも傷つける。ナニカはそれを選んだのだ。
ブルとの関係をメディアに話してしまった。
公の場に大統領が引きずり出されて、不倫があった、なかったの議論が続いた。当然のことながら、ブルは彼女との関係を否定した。
エラリーは沈黙をつらぬいた。反大統領の烙印を押されて、ブルー・ハウスから追い出されることを恐れたスタッフも、知らぬ存ぜぬをつらぬいた。
ナニカは、突然、自分が嘘つきの馬鹿女にされ始めたのに気づいた。ブル自身が、自分をそういう立場に追いつめている。
女は決意を固めると行動はすばやい。後先のことも考えずに、破局へ向かって突き進むことができるからだ。
ナニカは、ブルを追求するために用意していた数々の証拠を、公の場へ提出した。それらの証拠が余りにも具体的なので、ブルは逃げられないことをすぐに悟った。
そしてついに、ナニカと関係があったことを認めた。ブルー・ハウス執務室でのショッキングな愛の営みが、全て事実ということを認めたのだ。
エラリーから離婚を言い出されるばかりか、大統領職を失う可能性もあったが、逃げ道は完全に封じられた。
ところが、このスキャンダルは、ブルの予想とは別の方向へ動いたのだ。
エラリーは、ほんの少ししか言わなかった。
「あなたは馬鹿よ。大馬鹿だわ。本当に馬鹿。あきれるほど馬鹿」。
ブルには、「申しわけない」と言ってあやまること以外に、何もできなかった。
エラリーは、これで、ただの遊びにすぎなかったナニカとの関係が、完全に切れることを知った。ブルが大統領職を維持できれば、ファースト・レディとして世界中から注目され続ける。これが、彼女にとっては一番大事なことだ。
クールなエラリーは、ブルの大統領職の行方については、しばらく様子を見ることにした。もしも大統領職を失えば、ブルと一緒にいる意味はなくなる。そのときに離婚を考えてもいい。
とうことで、家族内は冷戦状態になったが、熱い戦闘が始まることはなかった。
国民の反応が、ブルにとっては最も予想外だった。このスキャンダルが知られてから、彼の支持率が上がってしまったのだ。
国民大多数の意見はこうだった。
この国では、結婚をしていても不倫くらいは皆がやっている。
大統領のように魅力的な男に、不倫などはないほうがおかしい。ナニカのようなセクシーな女を前にして、手を出さないような堅物では、大統領としてはどうしようもない。
ローマ帝国よりも強大な国の大統領は、酒地肉林とまではいかなくても、女の何人かに手を出すくらいは勲章のようなもの。精力旺盛なあかしだ。.......などなど。
驚くべきことに、ブルを絶賛する嵐が巻き起こったのだ。
男は女をひきつけることにあこがれる。女は、男のセックス・アピールに酔いしれる。
ブルは突然悟った。大統領たるもの、男の魅力、セックスも強いということを示す必要があるのだ。そのほうが支持率は高くなる。
実は、ブルは、ナニカとの関係が公になる前に、次の秘書見習いに既に手を出してしまっていたのだ。
ブルは考えた。
よし、次はこの女との関係を、もっと派手に公開してやろう。そして、支持率をもっともっと上げるのだ。大統領としての評価が高まれば、妻のエラリーは、しぶしぶながらでも浮気を受け入れる。エラリーにとっては、ファースト・レディであることが、人生で一番大事なことなのだから。
フリントン大統領は、その日のために、新しい秘書見習いとの愛の現場は、全てビデオに撮っている。国民が、X-ratedのビデオを見ることのできる日は近い。